HUCK FINN LIVE REPORT

1999/6/15(TUE)

[OUT OF TOUCH][ROTALY BEGINNERS][TOMORROW][D.S.B][NO SIDE]
[戻る]
♪Sound
 Title:NO INSIDE
 lyrics&music:NO SIDE
  ●リアルオーディオVer.5 版以上 STEREO/89KB/34.6sec
  ●SoundVQ版STEREO/338KB/34.6sec

6月15日、[OUT OF TOUCH][ROTALY BEGINNERS][TOMORROW][D.S.B][NO SIDE]のライヴが行われた。当初出演が予定されていた[OUT COLD]はメンバーの身内の不幸という事で来日がキャンセルという事になってしまったが、代わりに東京から[D.S.B]が加わりなかなか面白い組み合わせでライヴが行われた。

[OUT OF TOUCH LIVE]

トップは今年で結成10年を迎える大御所のHARD COREバンド[OUT OF TOUCH]。最初の方の曲でわざと日本詞をいれて最近ライヴを行っているのは意図的なものだと思われるが、それがよりメッセージを伝えようとする姿勢を感じさせる。ああせい、こうせい的な押し付けがましいMCではなく普段思っている事を熱く語るところは感心するばかりである。よくPUNKだからPUNKだからとか言ってなんでもOKみたいな人がいるけど、自由とわがままは違う。たしかにその通りだと思う。

[TOMORROW LIVE]

続いて[TOMORROW]。まさに全力投球といったライヴである。近頃解散したMANIAC HIGH SENCEと同郷ということで最初はよく比較されていたように思われるが、すっかりTOMORROWはTOMORROWである。このバンドを見て熱いものが伝わって来なければ少し哀しいな。その存在感、詞、MC、全てがTOMORROW。最高に楽しい。最後にモニターで顔を切って流血していたのが可哀想ではあったが、それでもステージを降りるまで笑顔は絶やさなかった。

[ROTALY LIVE]

[ROTALY BEGINNERS]。そのセンスの良さには正に脱帽するしかない。日本語の歌詞のセンスは文学的とまでは言わないが、良く捻ってあるなと思う。曲もシンプルなPUNKに聞こえるように工夫が凝らしてあるといった感じ。今日の出演バンドのなかではポップに聞こえるせいか、少々やりにくそうではあるが、ストレートなPUNKは十分伝わってくる。

OUT COLDの代わりに駆けつけてくれた[D.S.B]。何故かJAP COREのお客サンに評判がいいのか急にJAPの人達が前に押し寄せた。凄まじいパワーを感じるバンドでライヴも堂々としたものがあった。狂ったように弾くギターは特に印象的だった。

今回本来ならOUT COLDとツアーを廻るはずだった[NO SIDE]の登場である。前回のライヴからドラムの脱退という事でドラムは違えど相変わらずのド迫力のライヴで、十分満足のいくライヴであった。NO SIDEのライヴや今日全体のライヴを見ていて感じた事は、よく普段の横着さでパンクだHARD COREだ、と言っているバンドがいるが、今日の出演バンドはそんなものが無くてもステージは十分にPUNKでCOREのような気がした。逆にステージに上がった時の迫力、メッセージ、尖ったパワーは「あの人は怖い人らしいよ、だからライヴも迫力あるよね。」なんて虚像がなくても十分、研ぎ澄まされたCOREを感じた。本当の意味でのHARD COREのライヴBANDの集結であった。

(HUCK FINN小山)

OUT COLD来日中止は残念だったけど、残りのメンツも良いのでまあいいかと思いながら臨んだ今日のLIVE。

まずアホなSEが流れる中[OUT OF TOUCH]登場。リラックスしながらも激しい演奏でまず点火。HARD CORE PUNKのひとつの理想型、音、詞、そしてリーダー君のMCは絶対に有効。

[TOMORROW]は発狂したくなるというか、観ている者は熱くならずにはいられないキャッチーかつ激しい音&ステージング。特にボーカルのキャラクターは特筆すべき。血管ブチ切れんばかりの気合(流血してましたけど)、アクション、そんでもってNICEな笑顔。

[ROTALY BEGINNERS]。切なくなりました。パンク(特に英国の)の持ってるナイーブな面をさらりとやっちゃってる。PARTISANSみたい。日本語の詞もGOOD。NICEセンス。

[D.S.B LIVE]

[D.S.B]。昔のセルフィッシュのバンドが持っていたヒリヒリした感触。現在みたく何でもかんでもHARD COREじゃなかった頃のバンドを思い起こさせる。そしてしっかりと、叫ぶべき対象をもっている。FIGHT FOR FREEDOM!

[NO SIDE LIVE]

エナジー全開、そいでもってクール。見る度にかっこよくなってる[NO SIDE]。すごく気持ち良くなっちゃいました。ドラムが変わったみたいだけどタイトな演奏に変化なし。男のパンクロックンロール。GREAT!

終わってみればOUT COLDが来れなかった事を忘れるぐらい素晴らしかった本日のLIVE。音は違えど、パンクというのがしっかりと根付いている(OUT COLDも含めて)。最近の"べつにパンクとかハードコアが好きでもない"パンク、ハードコアバンドとは似て全く非なる物、どっちが良いかは、一目瞭然。

「by.マサヒロナィーブfrom.FLASH GORDON。thanks INOUE」

[戻る]